【力丸祥子】東日本大震災の発生直後、宮城県石巻市の私立日和(ひより)幼稚園が高台から海側へ送迎バスを出発させ、園児らが津波に遭って死亡した事故で、園児4人の遺族が運営法人と当時の園長に計約2億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。斉木教朗(のりお)裁判長は「地震後、ラジオなどで津波の情報を積極的に集める義務を怠った」として、園側に1億7700万円の支払いを命じた。


 津波の犠牲を巡っては、七十七銀行女川支店(宮城県女川町)の屋上に避難して12人が死亡・行方不明となった事故など、遺族側が管理者の責任を問う訴訟が少なくとも9件あるが、判決はこれが初めて。


 この事故は2011年3月11日の震災当日に起きた。地震発生直後、幼稚園の送迎バスが園から出発。乗っていた5人が犠牲となる一方、高台にある園は津波の被害を免れた。犠牲となった5人のうち4人の遺族が提訴した。