成龍(ジャッキー・チェン)が、中国雅安市天全県の老人ホームを訪問。4月20日に中国四川省・芦山で発生した地震被害に遭った同施設の、再建工事完了を祝った。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 ジャッキーは自身が代表を務めるチャリティ基金会スタッフを始めとした、ボランティアメンバーを連れ、竣工式に出席。施設にはビッグスターのジャッキーを一目見ようと、多くの人が集まった。


 老人たちを見舞ったジャッキーは、「我々が山を越えて四川にやって来たのは、被災地の老人と孤児が安心できる住まいを提供し、愛と希望を与えたい気持ちから」とスピーチ。拍手を浴びた。


 チャリティ活動に熱心なジャッキーは、2008年の四川大地震の時には1000万元(約1億7000万円)を寄付し、今年は芦山地震被災者のためにと、英皇娯楽(EEG)社長の楊受成(アルバート・ヤン)とともにさらに1000万元を寄付。加えて被災者支援ということでノーギャラでCM撮影。「突発的なことを助けるのは簡単だが、貧しい人は簡単に救えない。できる所まで援助し、被災者が自力で立ち直っていくような仕組みを作りたい。そして努力を重ねて、故郷を良い場所にしてほしい」と思いを伝えた。芦山地震発生から10日後に、被災地の人々を思い施設建設の土地と、建設業者を決めたとのこと。ボランティア団体もジャッキーに賛同し、力を貸した。


 老人たちが新居に満足する顔を見て、安心したというジャッキー。「人助けして相手が喜んでくれると、僕も嬉しくなる。チャリティ活動をするのは、名声が欲しいからではない。僕自身が老いてきて、残された人生はそう長くはないと思う。良い行いをすればよく眠れるので、そのために行動を起こしているのかもしれない」と語った。そして「これから四川という地域がもっと美しくなるといい」と笑顔。「さらに多くの義援金を贈って、いろいろな活動を実践したい」と、宣言した。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)