ヤマハは26日、定時株主総会を浜松市中区の本社で開いた。新社長に内定していた中田卓也氏が新任取締役に選任され、株主を前に「企画開発や営業など幅広い分野で積み重ねた経験を生かし、ヤマハの発展のために力を尽くしたい」と抱負を述べた。中田氏は総会後の取締役会で正式に新社長に就任した。

 総会には地元の個人株主や同社OBら過去最多の495人が出席した。質問者は3人(前年5人)で、南海トラフ巨大地震発生に備えた事業継続計画(BCP)の整備状況や、音楽教室の生徒数の増加策などについて経営陣にただした。

 剰余金処分や買収防衛策の更新など4議案は原案通り可決した。所要時間は68分(前年は78分)だった。