市民に地震災害への意識を高めてもらおうと、舞鶴市は、最悪の状況を想定して地域別の最大震度(揺れやすさマップ)や建物被害の程度(地域危険度マップ)を示した「地震ハザードマップ」を作製した。自治会を通じて全戸配布したほか、自治会に参加していない人にも市のホームページなどで閲覧できる。


 ハザードマップはA1判8つ折りで、両面カラー印刷。表面の「揺れやすさマップ」では、地域別の最大震度を色分けして明示。上林川断層や郷村断層など、舞鶴市に影響を及ぼすとされる6つの断層が同時に活動した場合、市内では震度6強〜5強の地震が発生し、特に東と西の市街地周辺と由良川沿岸で震度6強の強い揺れが予測された。


 このほか表面には、地震発生時の行動や情報の入手方法、津波警報が出たときのとるべき行動など、啓発を目的とした内容も盛り込まれた。また裏面には、最大震度の場合の建物被害を予測した「地域危険度マップ」を掲載。西市街地の一部で建物全壊率30%以上となったほか、東と西の市街地の多くで全壊率20〜30%と予測された。


 約400万円をかけ、4万部作製。同市危機管理・防災課は「市民のみなさんには、普段から自分の家がどこにあってどれぐらい危険なのかを意識してもらいたい」と話している。問い合わせは同課((電)0773・66・1089)へ。