津波犠牲、人災か初判断 石巻の幼稚園バス巡る訴訟、17日判決

 宮城県石巻市で、東日本大震災の発生直後、海側へ向かう幼稚園の送迎バスに乗せられ、津波の犠牲になった園児5人中4人の遺族が、園側に計約2億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁である。津波犠牲者への安全配慮義務違反を問う訴訟で初の司法判断。遺族にはなお「人災」との思いが募る。


 石巻市門脇町。私立日和(ひより)幼稚園の送迎バスが被災した現場は今、夏草が生い茂る。「時が解決してくれる、と思ったこともある。でも、生きている限り忘れることはありません」。長女の愛梨さん(当時6)を亡くした佐藤美香さん(38)は言う。……
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【華流】ぐっすり眠るためチャリティに励む、ジャッキー・チェン

 成龍(ジャッキー・チェン)が、中国雅安市天全県の老人ホームを訪問。4月20日に中国四川省・芦山で発生した地震被害に遭った同施設の、再建工事完了を祝った。(写真は「CNSPHOTO」提供)

■「成龍(ジャッキー・チェン)」写真特集

 ジャッキーは自身が代表を務めるチャリティ基金会スタッフを始めとした、ボランティアメンバーを連れ、竣工式に出席。施設にはビッグスターのジャッキーを一目見ようと、多くの人が集まった。


 老人たちを見舞ったジャッキーは、「我々が山を越えて四川にやって来たのは、被災地の老人と孤児が安心できる住まいを提供し、愛と希望を与えたい気持ちから」とスピーチ。拍手を浴びた。


 チャリティ活動に熱心なジャッキーは、2008年の四川大地震の時には1000万元(約1億7000万円)を寄付し、今年は芦山地震被災者のためにと、英皇娯楽(EEG)社長の楊受成(アルバート・ヤン)とともにさらに1000万元を寄付。加えて被災者支援ということでノーギャラでCM撮影。「突発的なことを助けるのは簡単だが、貧しい人は簡単に救えない。できる所まで援助し、被災者が自力で立ち直っていくような仕組みを作りたい。そして努力を重ねて、故郷を良い場所にしてほしい」と思いを伝えた。芦山地震発生から10日後に、被災地の人々を思い施設建設の土地と、建設業者を決めたとのこと。ボランティア団体もジャッキーに賛同し、力を貸した。


 老人たちが新居に満足する顔を見て、安心したというジャッキー。「人助けして相手が喜んでくれると、僕も嬉しくなる。チャリティ活動をするのは、名声が欲しいからではない。僕自身が老いてきて、残された人生はそう長くはないと思う。良い行いをすればよく眠れるので、そのために行動を起こしているのかもしれない」と語った。そして「これから四川という地域がもっと美しくなるといい」と笑顔。「さらに多くの義援金を贈って、いろいろな活動を実践したい」と、宣言した。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)

巨大地震メカニズム解明へ、探査船「ちきゅう」 南海トラフ調査へ出航

【AFP=時事】巨大地震のメカニズムを探るため、南海トラフ(Nankai Trough)付近で海底掘削調査を行う予定の海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology、JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう(Chikyu)」が13日、静岡県の清水港を出発し、和歌山県紀伊半島沖の調査地点に向かった。

【写真15枚】南海トラフ調査へ向かう「ちきゅう」

 総額500億円以上をかけて2005年に建造された「ちきゅう」(5万6752総トン)は、2007年から南海トラフの調査を実施している。掘削やぐらの高さは海面から121メートルで、従来の掘削船と比べて3倍深い海底下7000メートルまで掘り抜ける。


 今回は、約4か月の調査で海底下3600メートルまで掘削し、震源域の地層を採取する予定。また来年に予定している調査では、実際に地震が起こるとされる海底下5200メートルまで到達する計画だ。


 JAMSTECの小俣珠乃(Tamano Omata)研究員によれば、巨大なエネルギーが解放されることで断層線沿いにずれが生じ大きな津波を引き起こす震源域に、直接掘削調査が入る例はこれまでにないという。


 調査チームは地震計、歪計、温度計などを備えた地震・津波観測システム(Dense Oceanfloor Network System for Earthquakes and Tsunamis、DONET)を、紀伊半島沖の海底に設置しようとしている。地上の監視モニターに直結させ、地震発生直前の地殻変動の監視を可能にしたい考えだ。


 JAMSTEC地球深部探査センター(Center for Deep Earth Exploration)の倉本 真一(Shinichi Kuramoto)企画調整室次長によれば、過去5年間に南海トラフ付近では、2つの地殻が互いに静かに滑って起こる弱い地震が頻繁に起きていることが、最近の研究で示されている。こうした地震が巨大地震の予兆である可能性もあるという。


 西日本が乗るユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいる南海トラフ付近は、近い将来、巨大地震の震源となる可能性があると専門家らが警告している。日本政府は昨年、この地域で巨大地震が起きた場合の最大死者数は、2011年3月11日の東日本大震災を大きく上回る32万人との被害想定を発表している。【翻訳編集】 AFPBB News
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